1968-04-17 第58回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号
○赤澤国務大臣 沖繩の住民諸君に対して潜在議席を与えるかどうかということは、前から議論があるところでありまして、いま野党の皆さんからも一つの提案もあっております。しかし、私どもの判断といたしましては、潜在議席と申しましても結局現実は選挙ができないわけですから、いわゆる公職選挙法による選挙は行なえない現状のもとにあって潜在議席を割り振るということはそう多くの意味はない、私はかように考えます。
○赤澤国務大臣 沖繩の住民諸君に対して潜在議席を与えるかどうかということは、前から議論があるところでありまして、いま野党の皆さんからも一つの提案もあっております。しかし、私どもの判断といたしましては、潜在議席と申しましても結局現実は選挙ができないわけですから、いわゆる公職選挙法による選挙は行なえない現状のもとにあって潜在議席を割り振るということはそう多くの意味はない、私はかように考えます。
あるいは潜在議席の問題、その他オブザーバー方式等々、いろいろと調査をいたしておりまするが、同時にまた、これは現在の施政権下におきまして、日本の公職選挙法が直接先方に適用できないことは、これは当然でございます。
○岡田宗司君 久高参考人にお伺いしたいのですが、国政参加の問題につきまして、たとえばオブザーバーというような意味で、あるいはまあ常時国会に参考人を出して、それによって国政参加の実をあげようということ、あるいはまた、潜在議席というような意見もございます。しかし、私どもは、やはり国政参加と言うならば、当然本土における国民と同じ権利義務を持った国政参加を実現しなければならぬと思っております。
わが党は、この立法院決議にこたえるために、沖繩の潜在議席回復に関する決議、及び、沖繩に対する財政措置その他の援助に関する臨時措置法案を提出いたしましたが、政府及び自民党の同意と賛成を得るところとならず、本国会において沖繩問題のさらに大きい前進をはかるための成果を確保することが妨げられましたことは、まことに残念といわなければならないのであります。
で、新聞の伝えるところによりますというと、自民党の沖縄問題の委員会におきましても、これと同様の趣旨の、いわゆる沖縄の潜在議席に関する法律案をやはり準備をされたように聞いておるのであります。御承知のように、沖縄におきましてこれは強く要望され、特に沖縄の琉球立法院におきましても正式には要望してまいったわけであります。
次の、潜在議席をひとつ沖繩に対して付与しようというお話があるように承っております。しかし私は、これがいま直ちに実効のあがる問題なり実績のあがる問題ならこれと積極的に取り組みますが、ただ形の上だとかあるいは感情論だけなら、これはもっと慎重に検討すべきではないか、かように私は考えておる次第であります。
それからその次にもう一つ、これで最後でありますが、これは沖繩の委員会のほうに総理にぜひおいでを願わないと沖繩の特別委員会が進みませんので、ここのところでもう一つお伺いしておきたいのですが、潜在議席の問題であります。いま自民党がこの案に同調しないために、三野党で提出をしようとしております。
○西風委員 いや、こういう動きが出たときに、往々にして佐藤内閣が自民党を押える、こういうことをさせない——潜在議席の問題でも、有害であるというがごとき、そういうふうな感じで、潜在議席の問題について、打って変かったような態度がとられつつあるわけです。
○西風委員 それじゃ、官房長官は時間がないようですから、端的に御質問いたしますが、いままで、沖繩対策特別委員会に入っておりますそれぞれの党の間で、国会に沖繩の潜在議席を設ける問題について話し合いが行なわれてきたわけであります。
それから第四には、沖繩における潜在議席というものは、やはり国会においてつくっておくべきで、選挙はむろん帰ってこなければできませんけれども、少なくとも潜在議席というものをシンボルとして両院に置くべきだというわれわれの政府に対する要請を出したのですが、そういう観点も含めて、たまたまアメリカの陸軍長官の意見がございましたので、外務大臣の所信を伺わしていただいて、私の質問を終わりたいと思います。
池田内閣は潜在議席をさらに潜在化させてしまったではありませんか。国内法でできることすらアメリカに気がねをして、潜在議席をやり通し得ない今日の実態であります。われわれはいますぐにでも沖繩県民代表の国政参加を実現したいのであります。しかし、せめてこの議場に四つの議席を設けて、いつでも参加できるように準備をしておくことが、沖繩九十万同胞に対するわれわれの義務であると確信をいたします。
沖繩に対する潜在主権が日本にありとすれば、沖繩に潜在議席があることもまた当然であります。さればこそ選挙制度審議会は、昨年十月、「沖繩に暫定的に旧沖繩県全県一区から定数四名の衆議院議員を選出する」と答申をいたしました。今度の選挙法改正にあたって、政府はこの答申を忠実に守るべきだと思いますが、どうか、お尋ねをいたします。 次に、施政権返還について池田総理大臣と大平外務大臣にお尋ねをいたします。
もう一つお聞きしたいのは、選挙制度審議会の結論では、沖繩に対して潜在議席を認めよう、三名だったと思いますがそういう結論になっていました。これはもちろん日本に潜在主権があるのであるから、また、日本としてはできるだけ早く本来の主権を回復したいという要望に燃えておりますし、沖繩県民におきましてはなおさらのこと、これは悲願でございます。
あまりに何といいますか、理想に走り過ぎて、潜在議席なんかをいま設けるということはいかがなものかと、研究をしてみると、こう言ったのです。やめろと言ったわけではございません。研究を要する問題であるわけであります。
○田畑金光君 最も私は残念に考えますことは、沖繩のための国会議席について、施政権者であるアメリカ側の了解が得られないからとの理由で、潜在議席の法文化を取りやめたといいますが、議席の法文化になぜアメリカの了解が必要なのか、私はそれがわかりません。
○田畑金光君 話し合ったのですか、潜在主権のある沖繩のために、これに見合う潜在議席を法文化する、何のためにアメリカの了解を得なければならぬのか、これがわからぬわけです。これこそ純然たる国内事項であり、もしアメリカがこれに介入すれば、それこそ内政干渉ではございませんか。ただ、実際に沖繩で選挙を施行するような場合においては、アメリカの了解を取りつける必要はありましょう。
○野田政府委員 選挙法の改正で定員を増加するという案を自治省が持っておるのでございますが、その際、できれば、潜在議席と申しますか、そういうものを織り込みたいという希望もありましたけれども、しかし、これはかりに織り込んでも、実際沖繩で選挙ができるわけじゃございませんものですから、それはできるときにすぐ改正案を出していいじゃないかという議論もございます。これは立法の技術でございますから。
次は、公職選挙法の改正に伴う琉球議員の国会参加、いわゆる潜在議席の問題です。外務省の番さん、いらっしゃいますね。これ総務長官や早川さんは非常に熱心だ。ところが、問題は、やはりこれも沖繩統治のたてまえからいって、どうもこれは好ましくない、こういうことが伝えられておるわけです。潜在主権を持っているんだから、潜在議席を置くということはちっとも差しつかえないと思うのです。
○野田政府委員 いわゆる潜在議席の問題でございますが、私といたしましても、いまお話のように、同胞でございますし、政権が復帰いたしてまいりますと当然議席を持つ沖繩の住民でございますから、できればそういうことが実現するように実は希望を持っております。
こういう中で潜在議席というようなわけのわからないものではなく、当然与えられるべき正当な議席をこれに分け与えらるべきであります。このことはわれわれ日本人民の当然の民主的な権利であるばかりでなく、日本の国家主権にかかわる問題であります。潜在主権とか言っておられますけれども、参政権を認めないような主権なるものが一体どこにあるのでございましょうか。このことについて大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
きのう自治大臣は、沖縄に潜在議席を与えるのは、たとえば出征した夫に陰ぜんを据えるような心境だ、こういうようなことばをおっしゃいました。これはまことにとんでもないことでございまして、この沖縄に議席を与えるという問題は、ただ選挙制度をあれこれいじくるような技術的な問題ではございません。日本の主権に関する問題であり、日本の独立に直接関係する重要な問題です。
○帆足分科員 それでは、外務大臣のただいまの御答弁と、日本政府が潜在議席四席を表に出さないことにしたという意見との間に、私は矛盾があるように思います。国会はすでに、沖繩の住民の自治権祖国復帰を満場一致で決議しておりますし、琉球立法府も満場一致決議しております。
しかるにわれわれのほうで、潜在議席をまでわざわざ外務省が否定するということは、結局潜在主権も無意味なことであるということにまで、論理が逆に影響するということをわれわれ心配するのですが、外務大臣はどのようにお考えでしょうか。
それでは、一体どういう理由でその潜在議席をわざわざ引っ込めることになったのでしょうか。外務省は全然これにタッチしておりませんか。
○早川国務大臣 選挙制度審議会の答申によりますと、国内の衆議院定数の是正と一緒に、沖縄の潜在議席を設けるという御答申でございます。この趣旨をくんで、法律に書くか書かぬかは別問題でございますが、何らかの意味でわれわれの気持ちというものを生かす方途について、目下検討中でございます。